Painless Civilization
森岡正博の著作。2003年10月、トランスビューより刊行。 ISBN:4901510185 元々は、季刊・仏教という雑誌で森岡氏が連載していたそうだ。
現代文明と人間の欲望を、とことんまで突き詰めて描いた超問題作! 快を求め、苦しみを避ける方向へと突き進む現代文明。その流れのなかに、われわれはどうしようもなく飲み込まれ、快と引き替えに「生きる意味」を見失う・・・。無痛化する文明に戦いを挑む著者の代表作。 出版社の紹介文より
身体なき器官 作者:スラヴォイ・ジジェク 河出書房新社 Amazon 『身体なき器官 』スラヴォイ・ジジェク著 長原 豊訳を読む。 いままでいろいろ読んできたジジェク本の中で、ぼくには、いちばんポップで、軽いように思える(ジジェク本比)。標題はご存知、思想界の藤子不二雄、ドゥルーズ=ガタリの『器官なき身体』をひっくり返したもの(最初はアルトーだよといいたい人に、ツッコミ防止で付記しておく)。 いきなり、こんなことを。 「哲学史におけるあらゆる偉大な『対話』は、多くの場合、誤解である。アリストテレスはプラトンを誤解し、トマス・アクィナスはアリストテレスを誤解し、ヘーゲルはカントとシェリングを誤解…
無痛文明論 作者:森岡 正博 トランスビュー Amazon 『無痛文明論』森岡正博著を読む。 痛みは麻酔で、寒さや暑さはエアコンディショナーで、糞便は水洗トイレで、死は病院で、死体は火葬場で、ゴミは所定の曜日・場所に置けば、いつの間にか清掃局が片づけてくれる。かように、現代は、「快適」「心地良い」「アメニティ」の類の言葉で構築された「無痛文明」社会である。 「苦しみ」や「つらさ」や哀しみ、不快なものは、ことごとく隠蔽され、あるいはスポイルされてきた。しかし、無痛文明を享受しているのは、いわゆる先進諸国の一握りの人々であり、―もちろん、ぼくも含まれているが―それを支えているのは、圧倒的な多数の人…
それは、どこかで「聖なるもの」と繋がっているのか? それともまったく無関係な「俗なる文化」に過ぎないのか? 考えてみよう。 序文 序章 第一章「オタク・スピリチュアリティとは何か?」 ①「オタク文化と宗教のアフィニティ」 ②「アイロニカルに没入する」 ③「オタク・スピリチュアリティ」 ④「ありとあらゆる善きものの象徴にして集合」 ⑤「世界の秘密と始原の暗号」 ⑥「推しを通して聖なるものを垣間見る」 第二章「非合理性の誘惑」 ①「スピリチュアル文化の歴史と現状」 ②「オタク文化のなかのスピリチュアルな表象」 ③「人はなぜ非合理的なものを求めるのか」 ④「人類は宗教を離脱するのか」 ⑤「この世に不…
電子書籍『ヲタスピ』上下巻が発売されました。 ヲタスピ(上): どうして、ただのアニメやゲームが人を救うのか、宗教的に説明するよ 作者:海燕 Amazon ヲタスピ(下): なぜ、わたしたちは魔法と不思議を求めつづけるのか? 作者:海燕 Amazon 賛否両論の大反響を呼んだ以下の記事で「第一章」を公開した本です。 「オタク文化」と「宗教的なもの」という、一見、何の関係もなさそうで、じっさい特に関係していないかもしれないふたつの文脈に「共通する何か」を見いだそうとする二冊となっています。 上記記事に載せた「第一章」もかなりの長さでしたが、じつはそれは上下巻18万文字の八分の一であるに過ぎず、そ…
◉食 ■レシピ本 ・Cooking for Geeks ・料理の四面体(済) ・スヌープドッグのお料理教室 ■料理史 ・ソース焼きそばの謎 ・おいしい食の流行史 ■エッセイ ・食べたくなる本 ・自炊。何にしようか ■脳科学 ・習慣と脳の科学 ■詩 ・工藤直子詩集 ■哲学 ・無痛文明論 ■言語学 ・罵詈雑言辞典 ・言語を生み出す本能 ■民俗学 ・差別の民俗学 ■歴史 ・カブラの冬 ・世界三面記事全書 ・アメリカ野球珍事件記録大全 ■仕事 ・知的複眼思考法 ・技術の創造と設計 ・エンジニアのためのドキュメントライティング ■デザイン ・パワーポイントデザインブック ■未分類 ・絵本のなかの動物はな…