詩人・評論家。福岡県生。 第一詩集『北の部屋』を刊行後、上京して終戦前後期の文芸誌『新風土』『新文化』『文芸』の編集者として活躍した。戦後雑誌『芸林間歩』の編集者として気品ある編修を謳われる一方、「文学散歩」シリーズで近代文学研究の新分野を開いた。『日本耽美派文学の誕生』等の著がある。昭和59年(1984)歿、74才。
これは後述するつもりだが、第一書房の『土田杏村全集』の全巻校正は岡田正三が担っていた。ただ彼は『日本近代文学大事典』などには見えていない。ところが『第一書房長谷川巳之吉』所収の「第一書房刊行図書目録」にはふたつの『プラトン全集』の訳者として目にすることができる。これらの『プラトン全集』は昭和八年の小型版全五冊、同十七年からのA5判全十二冊であり、前者の『メノン編』は浜松の時代舎で入手している。 先の一冊に池田圭「私と第一書房本」という回想が寄せられ、この『プラトン全集』に関するくだりがあり、私などでは書けない言及が示されているので、それを引いてみよう。 最近は装釘のやわらかく軽い本を選ぶことの…
2023年08月は19冊。 本棚登録は42冊。購入は18冊/¥11296。 一ヶ月遅れになったのは暑さ故か精神が弛緩してしまい。やる気が無かったため。いかんなぁ。 「東京文学散歩」を歩く (ちくま新書 1738) 著者 : 藤井淑禎 筑摩書房 発売日 : 2023-07-06 ブクログでレビューを見る» 「東京文学散歩」を歩く (ちくま新書) 著者 : 藤井淑禎 筑摩書房 発売日 : 2023-07-06 ブクログでレビューを見る» 新書と電子本の両方で読み進めた一冊でした。「新」がつかないタイトルに最後まで違和感があったものの、著者が看破した野田の文学散歩の意味(本のなかの記念碑・記念館)に…
1972年5月、私家版として刊行された中山省三郎(1904~1947)の遺歌集。題字は小野成子。 『鴨跖草』について 中山省三郎が亡くなってもう二十五年の歳月が流れた。敗戦の日を迎へていくばくもない昭和二十二年の五月三十日といふ日の悲しいその死の思ひ出は、その前後の暗澹とした世相の回想と交錯してまだわれわれの胸に生々しい。四十三歳であった彼が生きてれば今年は六十八歳。しかしその老の姿などを思ひ描くことはできない。私たちの網膜にあるものは永遠の青年省三郎の面影でしかない。その面影は年を経るにしたがっていよいよなつかしい。 私が省三郎に会ったのは昭和四年、北原白秋の世田谷若林の家においてであった。…
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