■戦後社会科と問題解決学習 「今後の教育、特に社会科は、民主主義社会の建設にふさわしい社会人を育て上げようとするつもりであるから、教師はわが国の伝統や国民生活の特質をよくわきまえていると同時に、民主主義社会とはいかなるものであるかということを、すなわち民主主義社会の基底に存する原理について十分な理解をもたなくてはならない」 これは、昭和22年5月に刊行された学習指導要領社会科編 Ⅰ(試案)に記されている社会科の目的の一つです。 戦後、終身、歴史、地理などの教科を廃止してそれらの内容を統合し、民主主義社会の建設という課題性をもって誕生したものが社会科という教科でした。 昭和26年7月に刊行された…