あらすじ トカラ編 ヤクザと不正な賭けゴルフをしたためにプロ資格を剥奪された中年の元プロゴルファー・五十嵐一賀は、職を得るためにはるばるフェリーで一晩かけて、鹿児島のトカラ列島の「火之島」へと転居してきた。 人口百数十人ほどしかいない『最高僻地5級地』の離島で出会った中学生3年生の少女・大井とんぼは、幼いころに両親を事故で亡くし、親戚が引き取りを拒否してトラウマとなり、漁師をする祖父のゴンじいに引き取られた過去があった。 島には島民たちが自ら作り上げた3ホールのゴルフコースがあり、とんぼはたった1本の「父の形見の3番アイアン」で遊びながらゴルフを覚えており、曲芸のような打球を自由自在に繰り出す…