足利市に伝わる。 天正のころ、余戸(よべ)(今の栃木県足利市五十部(よべ)町)に、余戸小太郎という豪族が住んでいた。使われていた下女のひとりは、下男の子を生みました。小太郎の妻は、夫の子であろうと邪推して、下女をせめた。 ある日、下女が赤ん坊の悲鳴におどろいて部屋にとびこんでみると、わが子は、大きな鷹(たか)にさらわれていくところでした。下女は、鷹のあとをおいましたが、鷹は大きな松の枝にとまると、赤ん坊の血をすいはじめました。すいおわると、その枝へ赤ん坊のしかばねをひっかけたまま飛び去っていきました。 現在はその淵はないが、の東京新聞の「おそろし・謎めき北関東の怪談奇譚」の2013年8月3日「…