現在、午後2時30分。朝から地元と神社の注連縄づくりに駆り出され、本殿の大注連縄と、鳥居に下げる細いもの計2本を4時間かけて造ってきた。もち米の藁を「選(すぐ)る」ところから始める。神社に「千歯扱(こ)き」があって、それを据えて藁束を千歯に引っ掛けて、こく。きれいになった藁を揃えて、一握りくらいごとに「藁打木槌(わらうちきづち)」で叩いて柔らかくする。これをワシャは1時間半ぐらいやった。手が抜けない性格なので、腕が抜けそうになった。握力はほぼなくなり、腕の関節に痛みが出ていた。それでも、その程度では藁の山はちっとも低くならない。交代しながらなんとか半分の藁を叩き、それを10人がかりで巻いていく…