『読書について』という本をめくったら、次のようなフレーズが並んでいた。 読書は、読み手の精神に、その瞬間の傾向や気分にまったくなじまない異質な思想を押しつける。(p.9) 多読に走ると、精神のしなやかさが失われる。(p.10) 読書は自分で考えることの代わりにしかならない。自分の思索の手綱を他人にゆだねることだ。(p.11-12) これは読書批判の本なのか!?と面食らったが、読み進めていくとなんとなく真意がわかってきた。 読書について (光文社古典新訳文庫) 作者:ショーペンハウアー 光文社 Amazon 光文社さんが読みやすく訳や構成を工夫してくれているおかげで、ずいぶん手に取るハードルが下…