「子どもたちの聖地」として知られるフロリダ州オーランドで起きた悲劇。娘に何が起きたか知らないと嘆く母親は殺人の罪に問われ、「毒親」として全米に悪名が知れ渡ったが、深刻な刑罰を免れた。しかし今も尚、母親への疑惑は払拭されず、その法的措置に疑義が唱えられている。 事件の発覚 2008年7月15日、フロリダ州オーランド郡郊外のチカソー・オークス地区に夫と暮らすシンディ・アンソニーはその日、2度にわたってオーランド警察に通報した。ひとつは娘に車と金を盗まれたというもの。もうひとつは、まもなく3歳になる孫娘ケイリー・アンソニーが行方不明になっているという内容だった。 夫妻が最後にケイリーの姿を見たのは、…