『日本の国際法学を築いた人々』一又正雄著を再読し、読んでみたい論文書籍がいくつかあった。その一つである。蜷川新は足利家の末裔。東京の連盟事務所に委任等治領先住民の改善を委任統治委員会に対し訴えにきたそうである。多分パラオやサイパンにも行ったのであろう。国際法学者が委任統治を大いに議論していたのだ。当時は。 蜷川新著 國際聯盟と我南洋の委任統治地 脫退論は我國防を危ふす 國際聯盟と我南洋の委任統治地 蜷川新 目次 一、滿洲問題と南洋の委任統治地問題 二、聯盟脫退論者の責任 三、聯盟脫退と我が南洋の運命 四、再び聯盟脫退と我が委任統治地との關係を論ず 五、國際聯盟脫退論と其危險性 六、大山博士の委…