バットを振り続けること 村中李衣『「こどもの本」の創作講座』(金子書房、2022年)を読んでいます。 手に取ったきっかけは、「おはなしの家を建てよう」というサブタイトルでした。本書の内容はタイトルにある通り、「こどもの本」の創作方法を教えるものですが、創作することを「家を建てる」という喩えで表現していることに興味を持ち、手に取りました。 著者は自分の子供が思い通りにならず、いらいらしていた時、友人からレバノンの詩人カリール・ジブランの『預言者』という本をもらい、そこに「子供の魂は明日の家に住んでいて、(後略)」と書いてあったらしい。また、「子どもに読んでもらうおはなしを書くということは、家を建…