リスク・マネージメントの途中においても、くり返し「目的」を明確にします。なんのために感染対策を行っているのか。その目的に今の行動は合致しているのか、を確認します。 ともすると日本人の場合、「がんばること」そのものを目標にしがちです。徹夜でがんばること、家に帰らないことが目標になってしまいます。そういう「自虐的な喜び」に抗わなければなりません。できるだけ体力を温存し、冷静で緻密な判断力を失わないよう、役割分担をクールに行い、仕事が終わったら帰宅するのが大事です。ここでも「幼稚園児のサッカー」をしてはいけまん。(岩田健太郎『「感染症パニック」を防げ! リスク・コミュニケーション入門』光文社新書、2…