二週間ばかり前のことです。北陸中日新聞の「発言」欄に一冊の本の紹介がありました。このほど刊行されたという能楽師・藪俊彦さんの写真集『能を楽しむ』 金沢の能楽の発展に寄与し、新たな可能性を追求してきた方の新刊。制作のお手伝いをされ、藪さんと楽しい時間を過ごされたという小川正吾さんの投稿文に強く心動かされました。 「会報誌を読み進むうちに、弟子を励まし、自身を鼓舞し、能に取り組む藪さんの姿勢を何度も目にしました」「さまざまな試みとして、能と洋楽のコラボレーション、子ども塾、金沢駅の鼓門や金沢21世紀美術館のオープニングセレモニーでの舞なども掲載しました」「残念ながら本は一般には流通しませんが、石川…