一条真也です。『ニルヤの島』柴田勝家著(ハヤカワ文庫)を読みました。著者は、1987年東京都生まれ。成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻所属。外来の民間信仰の伝播と信仰の変容を研究。本作『ニルヤの島』が第2回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作となり、ハヤカワSFシリーズJコレクションより単行本化されデビュー。ブログ『ヒト夜の永い夢』で紹介した気鋭のSF作家のデビュー作ですが、ものすごい密度で書かれています。非常に読みにくい小説でしたが、「死後の世界」と「葬儀」について書かれた物語なので、わたしにとっては興味深かったです。 カバー裏表紙には、「人生のすべてを記録し再生できる生体受像(ビオヴィス…