一条真也です。ついに、5月になりましたね。『尊厳 その歴史と意味』マイケル・ローゼン著、内尾太一&峯陽一訳(岩波新書)を読みました。著者は、イギリス生まれの政治哲学者です。オックスフォードとフランクフルトで学び、現在、ハーバード大学政治学科教授。同名の有名な絵本作家は別人です。 本書の帯 本書の帯には、「ハーバード大学政治学科教授の『政治理論』の実践!」と書かれ、帯の裏には「この本は、尊厳がもつそれぞれの異なる意味の背後には、西洋の歴史的伝統に位置づけられる重要で強力な異なる源泉があることを示そうとした。それらの意味の源泉は、互いに競い合っていたし、今でも競い合っている。(「日本語版への序文」…