ある時、「老いても美しい(カッコいい)人は素敵」という価値観を自分が持っていることに気づいた。年老いて醜くなることを「よくない」ことだと感じていたのだ。 皺ができ、シミもでき、肌はたるみ、白髪が増え、髪が薄くなり、姿勢もわるくなり…。そんなことは老いればあたりまえなのに、その状態に抵抗している人々を素敵、と思うのである。肌にハリがあり、髪はふさふさとして、背筋がピンと伸びている人々を。 …本当にそうかな?と考えてみる。「若々しい」ことを善とする価値観は、自分を苦しめないだろうか?年老いたら、若い頃に比べれば醜くなるのは「あたりまえ」ではないのだろうか? あらためて、あたりまえのことを「あたりま…