季節を問わず折々の風情を求めて、同時に気持ちを整えたくもあるようなとき、京北町山国の地にある常照皇寺を訪ねてみたくなる。 国道162号線で高雄、槇ノ尾、栂ノ尾の通称三尾(さんのお)を通り、周山街道をさらに奥へ、京北町の道の駅で右折した道は、やがて常照皇寺にいたる。 南北朝争乱の時代。後醍醐天皇の討幕計画が発覚し、その後北条氏によって擁立されたのが光厳(こうごん)天皇だった。しかしそれも束の間、隠岐を脱出した後醍醐天皇の軍が北条氏を滅ぼし政権を回復したために、光厳天皇は皇位を去った。政争の渦中に翻弄され、吉野の山中をさまよい歩いたりして…周山街道に踏み入り、小さな皇室領を頼ったのか、ここを終焉の…