古代ローマの著述家、アイリアノス(175- 235年頃)が書いた『動物奇譚集』は、動物にまつわるエピソードを集めたものです。古代ギリシア語の原書17巻を、2分冊にされた本邦初訳です。 訳者解説 中務哲郎:アイリアノス『動物奇譚集 1,2』 によると、本作には「海豚など海の哺乳類を含む獣の話281、魚及び水中生物の話155、鳥の話139、爬虫類と両生類の這うものの話72、虫及び多足の生き物の話54、各種生物の混在するものと架空の動物の話91が収められる」という。 おびただしい数ですが、本文もとより、各題名を読むだけでワクワクするのではないでしょうか。内容は短いものが多いので、動物愛好家でなくても…