「いやいやながら医者にされ」を読んだ。先日の神田古本まつりのときに買ったもので、完全にタイトルに惹かれて手に取った。語呂がよくて、なんか口にしたくなる。 いやいやながら医者にされ (岩波文庫 赤 512-5) 作者:モリエール 岩波書店 Amazon 約400年前に劇作家として活躍していたモリエールの作品。諸説あるみたいだけど、力を込めて作ったル・ミザントロープ(人形嫌い)の興行成績が振るわず、抱き合わせで出す軽く楽しめるものとしてつくったものらしい。 主人公の憎めないダメさが癖になる。当時の医者に対する本音なども垣間見える作品で、映像を見ているような軽やかさで読んだ。 物語は、主人公で木こり…