奈良・唐招提寺では来る5月15日に行われる「うちわまき」に使う「うちわ」づくりに忙しい。 鎌倉時代の僧、覚盛上人が修行で蚊にさされた弟子がその蚊をたたきつぶそうとした際に「自分の血を蚊に与えるのも菩薩の道である」と弟子をたしなめたという。 「うちわまき」は上人の没後にその高徳を讃えて、蚊を払うための「うちわ」が奉納されたという伝説に基づいて行われる。 蚊を叩かずに「うちわ」で追い払うということは「不殺生を守りなさい」という上人の言葉に沿った尊い行いであろう。 一方、兵庫県の井戸敏三知事は9日の会見で、会食の際に飛沫を防ぐために「うちわ」で口を覆うことを提案し、兵庫県内の1万6000店舗に約20…