朝起きた瞬間、すでに疲れている。いや、そもそも「起きる」という行為自体が、もう苦しい。 目を開けると、窓の外から淡い光が差し込んでいるのがわかる。 でも、それは希望の光なんかじゃない。 ただ、今日という一日が始まってしまったことを告げるだけの、残酷な合図だ。 目を閉じてしまいたい。 でも、それでも時間は進んでいく。 起きなければならない。 いや、別に「起きなければならない」理由なんてないのかもしれない。 仕事もしていないし、誰かと会う予定があるわけでもない。 ただ、布団の中にずっといると、余計に自分がダメになってしまいそうで、それが怖い。 なんとか身体を起こして、ベッドの端に座る。何をするでも…