―その1435― ●歌は、「妻もあらば摘みて食げまし沙弥の山野の上のうはぎ過ぎにけらずや」である。 愛知県蒲郡市西浦町 万葉の小径(P3)万葉歌碑<プレート>(柿本人麻呂) ●歌碑(プレート)は、愛知県蒲郡市西浦町 万葉の小径(P3)にある。 ●歌をみていこう。 題詞、「讃岐狭岑嶋視石中死人柿本朝臣人麿作歌一首并短歌」<讃岐(さぬき)の狭岑(さみねの)島にして、石中(せきちゅう)の死人(しにん)を見て、柿本朝臣人麻呂が作る歌一首并(あは)せて短歌>の長歌(二二〇歌)と反歌二首(二二一、二二二歌)のうちの一首である。 (注)狭岑(さみねの)島:香川県塩飽諸島中の沙美弥島。今は陸続きになっている。…