昭和44年の新聞に『学校の足元えぐる』と言う記事が載ったと本山中学校の20周年記念誌に書かれていた。 『学校の足元をえぐる』 せともの町、瀬戸市で、最も良質の粘土が産出される印所地区。採掘のあおりをくって被害を受けているのが、本山中学校の生徒たち。学校を取りまく、粘土の採掘所は約十カ所。露天掘りでポッカリ口を開けた穴が運動場のすぐわきにまで広がってきた。深さ3・40メートルはあろうか。 採掘所から粘土硅砂を運ぶダンプの 横行が、またすごい。まきあげる砂ボコリが締切った教室に、遠慮会釈もなく舞い込む。採掘所が広がるたびに、通学路も何度か変更された。土砂くずれの危険があるからだ。 粘土の需要はふえ…