高瀬隼子の「おいしいごはんが食べられますように」(2025/4、講談社文庫):食を肯定するかのような題名にだまされてれてはいけません。サラリーマンの二谷は、食に価値を感じてはいない。どうして腹が減るんだろう。減るから食べるけど食べなくてもすめばそれでいい。一方交際中の芦川さんは料理上手でお菓子も作れる。料理にはかなり努力を費やしている模様。二谷の部屋に定期的に通ってはきちんと栄養バランスを考えた夕飯を作る。 彼らの職場は仕事量が増えて社員は残業を強いられる環境になっています。でも芦川さんは早く帰る。仕事で無理すると体調を崩してしまうから。その負い目からか芦川さんは時々手作りお菓子を職場のみんな…