日本のアンデルセンといわれた久留島武彦は大分県玖珠町出身で、久大本線豊後森駅が位置する玖珠盆地はメルヘン調のテーブルの形をした山々に囲まれて玖珠町は「童話の里」と呼ばれている。童話作家久留島武彦の功績をたたえ、昭和25年から毎年5月5日のこどもの日に日本童話祭が開催されるようになった。 昭和47年5月5日こどもの日、玖珠町で開催される童話祭に蒸気機関車が牽く「おとぎ列車」が運行されると聞き、大分運転所へ駆けつけた。桃太郎に出てくる桃をかたどったヘッドマークを掲げていたのはC58277〔大〕で、入念な整備が施されていた。フロントデッキの標識灯は「大分」標記の反射板が付けられていた。ヘッドマーク下…