前回は語の概念の構造(の段階)について学びましたが、今回は同じ第ⅳ講の「人工的概念の形成法」という項から読みました。ヴィゴツキーが提案した以下のような実験が、紹介されています。 形・色・大きさが異なる立体をいくつか並べ、分類するように求めます。 いろいろな立体の例 それぞれの立体には、その立体の複数の特性(例えば、「小さくて偏平な」)を示す概念を表す人工語(新語)で名前が付けられていますが、分類を求められた被験者は、その語がどんな概念をもつ語なのか知らないので、推測して考えることになります。 例えばある立体(円柱)に「ラス」という語が書かれていて、円柱は「ラス」なのかと仮説を立てて別の円柱を見…