止め肴 その弐 「オウカガイ ヲ タテルール」 どの組織にも、コトを円滑に進めるためのナニかしらの「ルール」があったりする。 ソレはソレでソレなりに、存在価値も理由もあると、私は思っている。が、しかし、Aくんは、どうしても納得できない点があると言う。 Aくんが、納得できない、点。問題視している、点。ソレは、そのルールが、あまりにも保身の臭いがしすぎているという点。と、もう一つ。悲しいほどの「タテ」ルールであるという点。なのだそうだ。 以前からAくんは、「ヨコ」ルールでなければならない、と、主張する。 そう、タテではなく、ヨコ、ルール。 彼の独特の言い回しで、いつもながらのわかりにくさではあるけ…