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お能

(アート)
おのう

能楽。
芸能としての起源は、飛鳥〜奈良時代に遡る。観阿弥・世阿弥・金春禅竹から現代まで約7百年。
江戸幕府の終焉とともに衰退したが、明治中期に、その状況を憂える文化人や資産家の尽力によって復興へ向かい始めた。猿楽に代わる「能楽」という用語も広まった。現在、ユネスコの「人類の口承および無形遺産の傑作宣言」を受け、2001年「世界無形文化遺産」として登録されてから、少し演能が盛んになり、神社やお寺での薪能(たきぎのう)なども増えたように見受けられる。

天野文雄「現代能楽講義」(大阪大学出版会)によると、「お能」の「お」 は、「お茶」「お花」の「お」のような丁寧語ではなく、能が歩んできた歴史に由来する。明治以前「御能」の発音は、おのう、ごのう、おんのう、と多様であったが、いずれも、尊敬語としてのものである。能は、室町幕府・江戸幕府の式楽であり、大名などの上級武士もそれにならって、自家の式楽として扱っていた。明治以後、権力者の庇護からはずれ現代に至り、丁寧語と区別がつかなくなってしまったが、『お能の“お”は単なる接頭語ではない』。

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