ふわり、元気の風をとどけに。 〜たんぽぽの庭から広がる、やさしさのまじない〜 藍の里に、少し元気のない風が吹いていました。 山のこずえも、里の花たちも、なんだかうつむきがちで、人々の声も、少しだけ小さくなったような気がします。 ぽつん、ぽつん…… たんぽぽだけが、風を探すように揺れていました。 そんなある日。「癒し処 足踏みゆっぽ」の“たんぽぽの庭”に、ふくのんは座っていました。 足元には、ぽふっと咲いたたんぽぽの花。手のひらには、ふわふわの綿毛。 「……みんな、げんきないなあ」 ふくのんは、ぽつりとつぶやいて、綿毛をそっと見つめました。 そのとき―― 「ちりりん……」 やさしい鈴の音とともに…