令和五年十二月 「 生命の言葉 」 〖 本居宣長 〗 令和五年十二月 本居宣長 人の行ふべきかぎりをば 行ふが人の道 自分の出来ることを 一所懸命にやる 報われる報われないは 人の力の及ばないこと このことを心得て 大いなる事にあたるべし 『玉くしげ』 本居宣長 (もとおり のりなが) 江戸時代の国学者・文献学者・医師。伊勢国(三重県)松坂の人。二十二歳で医学の修行のため京都へ遊学し儒学・古典等を修め国学の道に入ることを志す。松坂に帰り診療所を開業、そのかたわら源氏物語、古事記など古典文学の注釈や漢字音文法などの国語学的研究にすぐれた業績を残した。『玉くしげ』は古道に基づく政治原理をまとめ紀州…