ブラウン管テレビの表面は、妙にサワサワとしていた。 結構、心地よかった。 そう覚えているほど、私は画面に食らいついていた。 画面の中の、目の前のとあるアイドルに、釘付けだったから。 松浦亜弥。彼女の名前は、松浦亜弥だ。 歌っていた曲は、桃色片思い。 アヤンキーがプリントされた帽子を被りながら、それはそれはあややに夢中。 ふりかけにも、シャンプーにも、アヤンキーがいた。 あややが大好きで大好きで、これこそが私のハロプロの原点であり、アイドルの原点だ。 ~宿命~ 私のみならず、私たちの世代(00年前後)は、どうしたってハロプロ、及び、つんく♂さんが関わった女の子達の活動を避けては通れないだろう。 …