// 幻の真っ黒なそば、音威子府そば。 知らないと絶対読めないと思うが、音威子府(おといねっぷ)と読む。 北海道で一番小さな自治体、音威子府村で作られていたそばだ。 うん、「作られていた」と過去形で書いてしまった。 もう作られていないんだ。 2022年8月末で、その製造の歴史は終わった。 これは、音威子府そばの幕引きのギリギリのところで足掻いた僕の物語である。 ひとつの歴史の終わる悲しい話ではあるが、もしこの記事を読んであなたが「ぜひ食べてみたい」と思った場合、今なら可能性はゼロではない。 興味を持ったのであれば、ぜひチャレンジしてみてほしい。 だって、もう二度と食べることはできないのだから。…