2003年に放送されたNHKの連続テレビ小説。
東京・浅草を舞台にヒロインがひたむきに周囲の支えによって成長するドラマ。
ヒロインは、飛行機の乗務員だったが、家業のうなぎ屋で働くことになる。
作=青柳祐美子
音楽=吉俣良
製作=大加章雅
演出=小松隆
末永こころ=中越典子
他=伊藤蘭、仲村トオル、玉木宏、黒川智花、広田亮平、財前直見、小池栄子、高田万由子、モト冬樹、なぎら健壱、勝俣州和、清水由貴子、犬塚弘、かとうかずこ、パパイヤ鈴木、竜雷太、寺尾聰、岸恵子
夏目漱石の小説。初出:大正3年4月〜8月「朝日新聞」
「自己の心を捕らえんと欲する人々に、人間の心を捕らええたるこの作物をすすむ」というのは漱石自身で書いた「こころ」の広告文である。明治天皇の崩御、乃木大将の殉死にかかわりを持つこの作品で、漱石は人間のエゴを徹底的に追及した。構成は3章から成っている。
上:先生と私
中:両親と私
下:先生と遺書
三角関係に悩む人たちの懊悩が活写される。
日本の近代文学作品の中で、この作品ほど人間の心をえぐりだしたものは、そう多くない。文学史上、きわめて高い位置を占める。暗いが、感動的な作品である。