僕は「スタートラインに立つための努力」の過程で何度も心が折れそうになった。何度も負けそうになった。そして今僕は、自分たちの立つ場所のはるか先に「スタートライン」があることさえ知らない「普通の人たち」がたくさんいることも知っている。(矢口太一『この不平等な世界で、僕たちがスタートラインに立つために』朝日新聞出版、2024) こんばんは。昨日のブログを勅使川原真衣さんがXで紹介してくれました。普通の教員への細やかな気遣いに痛み入ります。子育て中で、執筆中で、しかも闘病中で、めちゃくちゃ忙しいだろうに、やはり教育社会学を学んできた人の想像力は、その射程距離が長く、 天晴れ。 秀逸すぎる『格差の“格“…