尾道の商店街を西へ歩き、港へと南下しました。 映画『さびしんぼう』では、富田靖子さん演じる百合子が、尾道本通り商店街を自転車で走り抜け、そのまま渡船に乗って向島へ帰るシーンがあります。 舞台となった「福本汽船」は2025年3月末で廃止されてしまいましたが、いまも「尾道渡船」が健在。渡船の往来を見るだけで、映画の余韻がよみがえります。 大林宣彦監督の尾道三部作のひとつ『時をかける少女』には海の描写がなく、「尾道=山のまち」という印象が強い作品でした。 一方『さびしんぼう』は、山と海の両方を描き、私が尾道に憧れを抱いた原点の作品でもあります。 尾道駅からさらに西へ進み、急坂を上ること20分。たどり…