ここから戦国時代に入ります。このくくりだけでなく、司馬遼太郎、池波正太郎、藤沢周平、そして「三英傑」を絡めて数多くの戦国武将を主人公として作品を取り上げていきます。それは日本史上珍しい「力」が支配する時代。人が生きるために遠慮や忖度は邪魔にしかならず、目的を明確にした「合理的な思考」が幅を利かせる時代でした。小説で取り上げる題材もまた数多くあります。 そしてしばらくは「地方分権」の時代が続きます。まるで甲子園の地方予選のように、町や村の勢力が勝ち負けを繰り返し、やがて地区代表たる戦国武将たちが各地でのし上がることになります。その後勝ち抜いた武将たちは三英傑と「全国大会」を繰り広げることになりま…