5-5 「俺……今、なんで謝られてます……?」 スルガは、困惑したまま半笑いで首を傾げていた。 「え。さあ、なんででしょうね」 結論が出たツイードは、自分の中の折り合いがついたものだから、頭の中の荷物が全部きれいに片付いたせいで、細かいことはどうでもよくなった。不安がるスルガを、また可愛いなと思える心のゆとりまで生まれる。 煙草が吸いたかったけれど、あいにく手元にそれはなく、仕方なしにビール瓶にまた口を付けた。 「これって、初めのゴメンナサイの意味じゃないですよね?」 「初めの?」 「ほら、俺が告白したら初めにツードさんが言ってた、OKじゃないほうのゴメンナサイですよ。違いますよね?」 「そう…