●歌は、「かくしてやなほや老いなむみ雪降る大荒木野の小竹にあらなくに」である。 加古郡稲美町 稲美中央公園万葉の森(35)万葉陶板歌碑(作者未詳) ●万葉陶板歌碑は、加古郡稲美町 稲美中央公園万葉の森(35)にある。 ●歌をみていこう。 ◆如是為而也 尚哉将老 三雪零 大荒木野乃 小竹尓不有九二 (作者未詳 巻七 一三四九) ≪書き下し≫かくしてやなほや老(お)いなむみ雪降る大荒木野(おほあらきの)の小竹(しの)にあらなくに (訳)こうしてまあ、私もだんだんと年を取っていくのだろうか。雪の降り積もる大荒木野の篠竹(しのだけ)ではないつもりだったのに。(伊藤 博 著 「万葉集 二」 角川ソフィア…