妙法蓮華経((①安楽行品))第十四 その時、文殊師利法王菩薩は仏に対して言った。 世尊。 この菩薩たちは、はなはだために希有である。仏に敬順するゆえに、大誓願を発し、後の悪世において、この法華経を護持し、読、説する。 世尊。 菩薩摩訶薩たちは、後の悪世において、何と云って、よくこの経を説くのか。 仏は、文殊師利に告げた。 もし菩薩摩訶薩で、後の悪世において、この経を説きたいのであれば、まさに、四法に安住すべきであり、一者は、菩薩の行ずる処、親近する処に安住して、よく衆生のためにこの経を演説する。 文殊師利よ。 菩薩摩訶薩の行ずる処は何かと云うと、もし菩薩摩訶薩が忍辱地に住して、柔和で、善順で、…