最初の作品から読み返しているローレンス・ブロックのマット・スカダ―・シリーズ。 16作目の『すべては死にゆく』(All the Flowers Are Dying)を読み終えた。 平穏な日々を送るスカダーの周囲に、じわじわと不吉な影が忍び寄りつつあった。ルイーズという女性から身元調査を依頼された、ネットで知りあった謎の交際相手。女友達の新しい不倫相手。妻エレインの店でアンティークナイフを買っていった謎の中年男。スカダーはまだ、自身に迫る悪意の正体を知るよしもなかったが、突如として猟奇的な殺人事件が発生! しかしそれはただの序奏にすぎず、犯人の狂気は、確実に輪の中心=スカダーを捉えていた....…