「臓器収奪―消える人々 中国の生体臓器ビジネスと大量殺人、その漆黒の闇」ガットマン・イーサン <所感> 中国の生体臓器移植ビジネス。 その言葉以上にその中身は恐ろしい。何よりも隣国で現在進行形で行われている。 本書は「どのように臓器が収奪されているか」とともに「なぜ臓器が収奪されたか」を丹念な取材に追求している。その記載があまりに淡々としている。 生存者や関係者のインタビューは一見同じような話が繰り返される印象を受ける。 それはその発言や体験が実態であることの裏返しであろう。 ただしどうしても「どのように」の部分が印象的である。 無理矢理、強制収容所に連れてこられた多くの、本当に多くの法輪功や…