文芸誌「群像」に連載されていた、蓮實重彦の『ショットとは何か』の連載が完結した。最後の V はとりわけ素晴らしく、さすがに 100 回は見ていて記事にしたこともある『バンドワゴン』(1953) の "Dancing in the Dark" でシド・チャリシーが音楽の高鳴りとともに突然回りだすシーンこそ見なかったが、マックス・オフュルスの『たそがれの女心』(MADAME DE …, 1953) の DVD は見たりした。リチャード・フライシャーの『その女を殺せ』(The Narrow Margin, 1952) も列車が主な舞台の大変面白い作品である。(レコードを使ったものだとラングの『スカー…