「EV推進の罠―「脱炭素」政策の嘘」加藤 康子/池田 直渡/岡崎 五朗 <所感> 日本の将来を考える上で必読の書。 EV=脱炭素の救世主という決めつけをロジカルに分析している。 着目すべきは以下の点。 ①脱炭素のための選択肢をEVとすることは危険。選択肢にはハイブリッドなどの多様性を。 ②EV化のためには発電や充電設備の整備が不可欠。 ③日本政府や政治家は日本の自動車メーカーや国民のために戦え。金を出して、口を出すな。 ④トヨタの社長の「規制、法制化の前に技術の選択肢を増やせ」という発言はとても重要。 ガソリンなどの内燃機関の車やハイブリッドは日本メーカーの独壇場。 EV至上主義の絶対化はこの…