家の近くまで帰ってきたら街から浮かれたような雰囲気を感じた。ほどなくして遠くから東京音頭が聞こえてきた。野球場じゃないところで東京音頭を聴くのが久しぶりだった。これはもうどこかで夏祭りをしているに違いない、と思って、ちょうど近くを歩いている親子連れの後ろをついていったら、家のすぐ近くのささやかな広さの公園を目一杯使って、自治会の夏祭りが行われていた。3~4の出店は出ているし、決して広くない残りのスペースには和太鼓も出ていて、その周りを盆踊りをしている人が囲む。公園の入り口では、出店で買ったフランクフルトや飲み物を片手に親子連れがたむろする。 子供にとってはこういうものが「祭り」そのものなのだ。…