自分の中には、嫌な記憶というものがあります。ある時、勝手に立ち上がってきます。そういったものは不安の原因になって、これがけっこう煩わしいものになります。 実際、ある種、この現象によって、人はいつも苛まれ、苦しんでいるとも言えます。ですが、これは人間によくある事です。過去の色んな嫌な記憶は、普段は無意識下に眠っているのですが、何かあると勝手に湧き上がってきて、ついそれに意識が向いてしまいます。そして、その嫌な記憶を辿って、そして、それと一緒にどこかへ思考が向かいながら、勝手に予測をしてしまいます。そして、またつらさが増します。 人はいつもこのような事を頭の中でやって、独り苦しんでいるわけですが、…