夜空には、わたしだけの星座が、生まれ続ける。優しい言葉ですね。 帯からは想像もつかないほど重い話でした。想像を絶するような、しかしそれを捜索だとは簡単に否定できないような現実味のある苦難。人が持つ生きることへのエネルギーはそれはもう強いもので、目が見えなくても、母からネグレクトを受けても、初恋の人に利用されても、決してなくなるものではないんでしょう。どれほど辛いときでも、周りを見渡してみれば一人は手を差し伸べてくれる人がいるものなのかもしれませんね。 本作品で気に入っているところは、何といっても匂いや音の表現が多いところです。僕自身、そういった表現が見たくて本作を手に取ったところはあるので満足…