若者の読書離れは本当か?『「若者の読書離れ」というウソ』を読んで 先日、若者の読書離れに関するショッキングな記事を目にしたことをきっかけに、若者の読書事情を掘り下げた一冊の本を手に取りました。 飯田一史さんの著書『「若者の読書離れ」というウソ』(平凡社、2023年)です。 本書で紹介されている客観的なデータを見ると、驚くべき事実が浮かび上がってきます。それは、「世間で言われているほど、若者の読書離れは進んでいない」ということです。実際に読んでいる「冊数」や、まったく本を読まない「不読率」の推移を見ても、過去と比べてそこまで大きな変化はないというのです。 変わったのは「読む量」ではなく「読まれる…