(戸隠神社の様子) ・象潟(きさかた)と北前船 2017(平成二十九)年4月、「地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化や伝統を語るストーリー」を文化庁が認定する制度である「日本遺産」に「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 ~北前船寄港地・船主集落~」が登録された。 大坂と蝦夷地を結び各地の港で積荷を売り買いした北前船は江戸時代後期から明治時代までが最盛期で、航海技術が未発達だった当時、船主(オーナー)や船頭(乗組員)は神仏にすがり各地の寺社にしばしば船絵馬などを奉納して航海の安全や豊漁を祈願したため北前船の寄港地があった日本海や瀬戸内海に面する38市町の日本遺産認定地の多くに今も船絵馬が残…