●U-NEXTのラインナップに入ったので『ドレミファ娘の血は騒ぐ』(黒沢清)を久々に観た。今観たら古びていて面白くなかったらどうしようと怖々観たのだけど、とても良かった。ぼくは基本的にこういうのが好きなのだということを改めて確認した。 リアルタイムで観た時はまだ若かったので(85年は高校生だった)あまりリアルに感じていなかったが、ある程度歳をとって改めて驚くべきことだと思うのは、初期の黒沢清の徹底した空気の読まなさだ。時代の空気とか、業界のなかでの自分の立ち位置とか、どの程度の逸脱ややんちゃなら商業映画として許容されるのかなど、一切考えていないようにみえて、ただ、自分がやるべきだと思ったことだ…