尾張統一までの信長の若き日 天下統一の手前まで行った織田信長の生涯と言えば、桶狭間の合戦から語られることが多いが、今回はその手前の尾張統一までの信長の人生に注目する。番組では江戸時代初期に信長の側近だった太田牛一が記した一級資料「信長公記」に基づいて信長の若き日を紹介している。 織田信長、幼名吉法師は、1534年に尾張の虎と恐れられた織田信秀と正室の土田御前の間に嫡男として生まれる。織田氏は尾張守護の斯波氏の元で守護代を務めてきた一族である。しかし信長の誕生時は斯波氏の力は弱まっており、実質的には上四郡は守護代の岩倉織田家が、下四郡は守護代清洲織田家が治めている状態だった。信長が生まれたのは清…