その こねこの 名前は ラディ きずだらけで やせほそって からだの 毛も ぬけおちています ラディがアニマル・シェルター(動物保護施設)に連れてこられた時、獣医師がつぶやきました。 「ここに 来るのが もうすこし はやかったらなあ・・・」 ねこの看護師ラディ/渕上サトリーノ・文 上杉忠弘・絵/講談社 ただ死を待つだけのように見えたラディでしたが、一生懸命生きようとして、ついに3か月後、奇跡のように回復します。 その後、ラディが窓辺でうたたねをしていると、次から次へと傷ついたり病気で弱った動物がやってきます。 車にはねられた白い大きな犬、火傷をしたヘラジカ、木から落ちて飛べなくなったフクロウ、…